令和2年初めておとずれたナンヨウハギに癒された人が多数で、この珍しいお客様に多くのヒリゾ浜のシュノーケラーの方が喜んだと思うのですがちょっとショッキングなことがありました以下はその記事になります。写真↓はヒリゾ浜のナンヨウハギです。良かれと思いアップしていた情報がこのような自己満足のための方に利用されると思うとやるせない気持ちになります
心無いコレクターが今期一番の人気魚「ナンヨウハギ」を2尾採集し持ち出そうとしました。
当日7時ころ、中木港防波堤で釣りをしていた友人から、ウェットスーツ着用の男性が、手網を持って防波堤から泳いで行ったと連絡がありました。防波堤内外はイセエビの禁漁区です。また磯釣りの渡船・ボートダイビング船・漁船の往来もあるので遊泳禁止区域となっています。車を確認し、防波堤から様子を見ましたが、見当たらず。地元ダイビング関係者にも見かけたら注意するようにお願いしました。12時前になっても車には戻っていません。手網を持っていることが気になるので、息子とTちゃんと船で捜しに行きました。中木湾内には見当たらず、ヒリゾ浜へ。
Tちゃんが丘葉山で潜っているのを発見。ヒリゾ浜はご存じの通り、7月から9月まで3か月のみ一般の方に開放しており、他期間はエビ網漁、貝・海草類の操業の大切な漁場となっています。
地元の人間も入れない時期に勝手に侵入。
怒りがこみあげてくるのを抑えて、その旨を伝え、船に上がるように呼びかけましたが、すぐに上がらず陸に向かって泳ぎ始めました。
何回か繰り返し呼びかけ、船にあげました。
プラスチック容器にナンヨウハギの子2尾、ツノハタタテダイ幼魚2尾が入ってました。ヒリゾ浜営業期間中はお客様に魚貝類の採集は遠慮してもらっており、またあなたの獲った魚は大事な観光資源となっていると伝え、放流しました。相手はあやまらず、色々屁理屈を言ってきました。私たちは地元の海で生計を立ててるんだ、好き勝手に自分の趣味で私たちの仕事場を荒らさないでくれ、中木にはもう来ないでくれと強い口調で伝え、帰ってもらいました。
当日、他にも2名シュノーケリング支度で防波堤から入水準備をしており、注意しました。
夏季シーズン以外でも、夜釣りを装いイセエビの密漁や港内の安全・密漁予防のため禁止しているシーカヤック・ゴムボート・船外機・水上バイクの乗り入れが増加傾向にあり、対応・対策に苦慮しています。
中木にお越しの際、不審な行動をしている人を見かけたら地元関係者に御一報ください。
この生物は過去発見されたことがないほど希少な生物です。海に戻したナンヨウハギたちが無事に元に戻れたかはわかりません。3匹いたのですが仲間と合流できたかも不明。本当に腹立たしいです、これはその時の写真です、詳しくはこちらの記事リンクを参考にしてください
https://www.facebook.com/hagiwara.soichi/posts/1548318282029891
一応モザイクをかけてありますが、防止・予防の観点からあえて掲載します。採って売却するとか、自分で楽しむためでしょうか?自分ひとりだけが満足するようなことで多くの人が大事にしているものを奪っていくのは到底賛同できません。以前こういった話が掲示板などであがると、私たちは魚を育ててやっているなどど言い出すマニアの方が、書き込みだして炎上することがよくありましたが、この方も「この辺りは毎年よくとっている場所で問題ない」という認識のようでした。二度とこないでいただきたいです。そういった方とはわかりえないのかなと思いますので、今後ヒリゾ浜では粛々と対策を行っていき、こういったことが起きないように努めていきたいと思います。
実はこういったことは今回に限ったことではありません、漁業件で保護されていない生き物を守れる環境を今後関係各所と協議していきます。(現在、南伊豆町の環境審議会では希少生物として保護できないかと議論が行われましたので進展があれば報告いたします)
海上保安庁などもこういっった案件を完全に防止できないことはないと前に相談した時に言っていたので今後また進展しましたら随時お知らせいたしていきます
- ヒリゾ浜ではタモ網の使用を禁止する
- 漁協や水産庁などと相談し海水浴場やフィールドの大切な資源として管理できるようにしていく
- 町・県に条例などできないか相談する