セカンドステーションメータパネル
初めてのFRPなのでまずは小手調べに簡単な小さなものから作ります。雌枠(めすわく)はコンパネのパネコートで作成し、剥離剤はロウを塗りました。キレイに剥がれると良いのですが…。
FRPを塗ります。FRPは溶剤(ポリエエステル樹脂)と硬化剤(パーメリック)を混ぜます。夏場などは硬化が早いので少ない量を使ってください。型枠が直線なのでこのような枠の場合ローラーで行います。硬化剤は5%くらいで良いです。FRPの硬化剤は酸っぱい香りがします。FRP作業する前にガラス繊維は、最初に切ってから行ったほうが汚れずに良いと思います。ハサミはかなり汚れますので。どうでも良いハサミを使ってください。あとオススメは使い捨ての手袋で溶けないタイプの物を使うと大変便利ですので是非用意してみてください。普通の手袋使うともったいないです
1晩おいて硬化後に剥がしたのがこちらです、包丁で剥がしましたけっこうくっついていましたが、無事剥がれました
FRPの余分な部分をカットして、サンダーでサンディングしたものがこちらです。まあまあの出来です。ほかに魚探のボックスとかも作りました
こちらが施工前です
これが新しく作った施工後になります。スタータースイッチも正面に移動して使いやすくなりました。あとは大きくなって新しくなったカラー液晶メーターが中心の部分に納まります。
オーニング作成
今度は大きなものを作ります
雌枠作成。これがオーニングの屋根部分になる予定です今回は剥離剤を塗ります大型なのでキレイに剥がれるか心配ですが、トライしてみます。このサイズをやるなら脱泡ローラーもあったほうが良いです。気泡を抜くのに便利です
一応完成予定図を作ってみましたので。それを参考に作ります
柱も作ります。大きな屋根を作るより柱のほうが数倍めんどくさかったです。狭いところでしかもこの形にFRPを成型するのは素人なので滅茶苦茶大変でした、この柱は強度が必要な為FRPでガラス繊維を7層以上ぬってます、しかもクロスも入れました。小さいほうの柱が狭くて大変でした。あまり大きくない繊維を何回かに分けて張ったほうが良いです。最初は大きな繊維で一気に張りましたが難易度が高いです。柱の内側が徐々にFRPの厚みで狭くなり最後は大変でした。水道のパイプの外側にFRPを巻いて柱にするやり方も良いよと造船所に教えてもらいました。今回FRPで全部やったのは、ステンレスの柱だと、あとで錆が出てFRPを汚すことがあるからとお師匠様の船大工に教わったからです
型枠から剥がします。無事きれいに剥がれましたが、角の部分のRを出すためにマスキングを張ったのですが、これが失敗!このマスキングテープが剥がれなくてめちゃくちゃ苦労しました、なので皆さんがDIYするときは張らないほうが良いです。粘着部分がみんな取れてドロドロになりしかも。剥がれなくて泣きたくなるほど大変でした半日くらいシール剥がししてましたよ トホホ…なので、角の部分は多少出っ張ってもサンダーで後から削ったほうが早いので雌枠にテープ張るのはやめた方が良いと思います。養生テープのほうがまだよいかも。ですが養生テープはかなり厚みが出るので、きれいな面が出ないというデメリットもあります
オーニングの屋根部分もきれいに剥がれました。剥がした後にカーブさせて内側で何層かFRPで固定したのできれいなカーブも再現出来ました、コンパネだけだと直線しか作れないので、塗装ベニヤのほうが、思い通りの物が作れます。生コンの型枠のように重量による大きな力がかかってこないので、型枠の固定はビスを使わずに裏側をヒートガンで固定します。ベニヤも一度ウレタン塗装すれば表面がツルツルに仕上がってます。ちなみにオーニング部分のFRPはガラス繊維6層+ガラスクロス1層で強度はこれで十分なんだとか・・。僕には薄い気がするのですが造船場の先生が教えてくれたので間違いないと思います
サンダーで型を整えます。そのあとペーパーサンダーで面を奇麗に出します。こだわるならこの上にポリパテで仕上げますが、ここまで十分にきれいに行きました…が。この作業まで1週間かかりました。体中FRPだらけです。おまけに屈んで作業し続けて腰が限界で痛いっす。庭でやったから家族から大ブーイングの嵐。やるなら集塵機が絶対あったほが良いです。僕は大量のガラス繊維を吸い込んでしまいましたのでおススメしません。自宅近くじゃない作業場でやったほうが良いです。あと作業着上にヤッケなどを来て家の中に絶対ガラス繊維を持ち込まないようにしてください。僕は今回作業着を2着あきらめて廃棄しました。(ガラス繊維が全然とれないの)母に至っては痒くてカブレだと思い病院に行ったくらいです…笑 うけますよね。これだと判明した時は1日に5~6回くらい文句言われましたもん本当にスマンの 何回も見に来るからだと思うんだけど💦
オーニングの角度、場所など設置位置を出します。僕は木で仮に作りました。この模型より多く角度をつけてしまい困ったのは後の話。
柱の位置を型どおりに再現して仮止めします。この作業が合わせるのが大変で苦労しました。あっちを直せばこっちがズレるみたいな感じで。イライラした結果このように、雁字搦めに固定して仮止めしました。本当に僕は船大工さんを尊敬します。型を作るのは大変だけど柱と屋根ごと雌枠で一体成型したほうがたぶんキレイだしやりやすいと思います。調整用に屋根は設置するものより5cm 以上長いものにしておきます
柱を固定しました、サンディングすれば形になりそうです。風をもろに受ける場所なので、厳重にFRPを何回もまきました。
次の日が雨なので朝一で硬化剤多めに入れて塗装します後から塗っても良いのだけど屋根の下側は塗りにくいので下側だけでも塗装しました
船尾灯やホーンを移動して養生しますFRPや塗装が垂れないように簡単に素早く行います。何しろ次の日が雨だし。次の日は強風になるらしいので、次の日になったら屋根がなくなってるなんてことも考えられます。気持ちが焦ります。モノ作りが好きなので楽しくなり気が付くと連日の作業で集中し、ご飯もほとんど食べずに1週間以上も没頭して作業をしていたので、体重がなんと塗装編の時より7㎏も落ちてコロコロ感がなくなりました。
メーターやハンドル。船尾灯、ホーンなど前にも後ろにも横にもあたり設置には何回も柱を切って調整し、柱をFRPで固定しました。風が出てきたのでロープでも固定し、FRPの硬化を待ちます。気が付けば時刻は夕方です。風もソヨソヨしてきましたが、なんとか形になりました。後は塗装をすれば、ほとんど終わりです。オーニングは高さが頭から屋根まで5cmくらい余裕があるんですが、もう少しギリギリまで下げたほうが見栄えがよかったかもしれません。まっそのうち船大工さんにカッコいいのを作っていただきましょう!
風防アクリル交換
風防のガラスも交換します。以前はポリカーボネイトでしたが耐光性でなかったのか日光に弱く変色した為、今度はアクリルの無色透明にしました。ものすごくきれいになりました。リベットをドリルで外し、はずした部分は全てサンディングして塗装後リベットで固定します。リベットはFRPの厚さが場所によって違うので調整しながら行います。
電気関係
電装品のブレーカーや配線などが古くなっている為、交換します
交換後です。義理の弟が電気屋なのでブレーカも持っていないのでやってもらいました。中の電装品の配線や取り回しは自分でやりました。魚探やメーターもNMEAコードで接続し。GPSと連動するようになりました。全部塗装したら電装品も全て交換したくなりましたが。情勢不安な世の中で仕事も定かではなってきましたので今回は見送ります。