ブロックの壁をアンティーク風にエイジング塗装する

夏前に10年使った家の冷蔵庫が壊れ、急きょ買い替えることに!だが玄関から冷蔵庫が狭くて入らないことが判明、裏庭の掃き出しの窓から壁を乗り越えて搬入と運送屋さんと販売店で話がまとまり、この壁を乗り越え冷蔵庫を搬入してくれるはずが…。なぜかこの壁を乗り越えるのは無理と突然言われ、急遽壁をぶち壊すことにになったのです (T_T)マジか!
どうせ壁を壊すなら、仕上げは美しくアンティークっぽく仕上げようと思い、創作した手順を参考にはならないかもしれませんが、残しておきます。

解体作業

冷蔵庫が入るスペースの解体と天端の役物を斫ります


冷蔵庫が入らないためブロックを壊します冷蔵庫の幅は85㎝なので今回はブロック2個分約90㎝壊します、使用したのは大型のコンクリートカッターとハンマードリルです、写真はないですがコンクリートカッターで間口の部分の裏表を切り込みます、ハンマードリルでカッターで切ったコンクリート部分の内側を丁寧に斫ります。ブロックはそれほど固くないので30分ほどで作業で解体可能です。ブロック壁の中には鉄筋が入っている所は簡単には壊せない部分です、特に目地の部分には縦に鉄筋が入っているので、その部分を解体しようとすると鉄筋が丁度カッターの位置に当たる場合があります、鉄筋さえ切断できれば比較的、ブロックは簡単に解体できます、今回は壁の全面を塗るので天端部分もすべて解体して外します

間口の仕上げ

一応、冷蔵庫を搬入するために解体した部分の表面が滑らかになるように間口をU-mixという製品名の補修用モルタルで仕上げます。後日冷蔵庫が無事搬入されブロックに空いたこの穴だけが目立つので早々に穴を閉じることにします

 

左官作業

冷蔵庫搬入後のレンガ積み

無事冷蔵庫が搬入できたので役目を失った壁穴を埋めます、穴は同じようなブロックではなくレンガを使います、レンガはなるべく色が違うものを交互に使います、レンガの固定はモルタルです、レンガは近くのホームセンターで購入、使う前に水の中に漬け込みたっぷり水分をしみ込ませるのがポイントです!

レンガ積み完成

レンガを積みこの部分はモルタルを塗ったときに見せる部分として使います、アンティークっぽく仕上げるのであまり丁寧には作業しませんこれで完成です。

モルタル施工前の清掃

ブロックには苔や汚れなどがついてモルタルが付きにくいので高圧洗浄機で清掃します

モルタル塗り

モルタルを塗ります、普通のモルタルでは塗りにくいので、ハイモルスーパー#30粗目タイプ)を使います、今回は5袋(1袋25㎏×5)使います

モルタル施工中

わざとザラザラした感じに仕上げます、コテで荒く仕上げます、プロの左官屋さんも手伝ってくれましたありがとうございます

モルタル造形中

細かい作業ですが、ハイモルで造形モルタルのように仕上げます。本当は造形用のモルタルが売ってるんですが高いのでハイモルでやってしまいます。ハイモルは柔らかいのでやりにくいですが、この程度の造形なら問題なく造形できます。モルタルで角石を表現しているつもりなのですが…細かいコテ作業で完成です、角石に見えますかね…?。角石の表面スポンジで叩くようにすると石っぽい表面を作ることができます

塗装編

下地作業

セメントが後日乾いた後、塗装の接着が良くなるように、シーラを塗ります。けっこうこの作業が地味に面倒です、そのまま塗ってもよさそうですが接着が心配なので接着剤を塗ります。角の石も石っぽく見えますね

塗装作業

塗装はディズニーランドやUSJでおなじみのアンティーク塗装専用の水性ペンキで定番となった、エイジングアートカラーを使います、カラーはバーントアンバーとホワイトを混ぜてオリジナルの色を作ります。ペンキは光沢がないのでエイジング塗装に最適で壁への接着も強いです、壁の表面はザラザラとした仕上がりなのでペンキを大量に使いますので塗装がなかなか塗れません、エイジング塗装というのは最初から何年か経過したような色合いを、ペンキの濃淡で表現します、同じような色にいろいろな色を塗り足して、あえて色ムラを出します。私はペンキ屋ではないのですが、日曜大工程度で塗ってみたら案外うまく塗装出来ましたのである程度やったことがある人なら簡単だと思います

細部仕上げ

レンガの部分はワザと壊れたような感じでレンガが見えてるようにします、細い筆で細かく塗ります、私は小さいころからこのような細かい作業が大好きです。この辺りの塗装がしっかり全部塗装してないと嘘っぽく見えてしまい台無しになってしまいそうなので地肌が出ないように丁寧に塗ります、割れたようにヒビも入れとけばよかったなとあとで思いましたが、モルタル部分はもう完成していますので修正がききませんのでこのまま塗装します。レンガ部分は経年劣化で剥がれたような演出で塗装します。こうすることで本当はブロックで作られた壁が一見するとレンガで作られたよな錯覚を作ることが出来ます。

壁部分の塗装完成

壁部分の塗装完了です、角石以外はすべて塗りましたが、裏側は材料が足りなくて塗装もモルタルも塗れませんでしたで、裏から見るとブロックが見えてバレバレですが表側は良い感じになりました。色のムラも良い感じに仕上がったと思います

完成

完成です角石も石の色を塗りました、ちょっと色が濃すぎたかもしれません、塗ってみたらイメージと違いました。今は塗装してから半年たちましたが色落ちもなくとても良い感じに仕上がりました。ちょっとブロックの壁にあきてきたと思ったら、全塗り塗装よかったらチェレンジしてみてください。本来は保護の為この上にクリアを塗るらしいのですが光沢が出るので塗りませんでした。

最後にお手伝いしてくださった皆様ありがとうございました。

かっちゃん
使った材料

  • ハイモルスーパー#30を5袋
  • レンガブロック40個
  • 接着剤としてシーラ
  • ペンキはエイジングアートのバーントアンバー5㎏ホワイト5㎏
  • セメント1袋
  • 左官砂2袋

ABOUTこの記事をかいた人

伊豆半島の最南端、中木、ヒリゾ浜渡し船『殿羽根丸』の船長で漁師です『中木へ行こうよ!』で海況や観光情報を発信してます。